- 古着転売歴:4年1ヶ月
- 最高月利:32万円
- 平均月利:20万円
- メルカリ(フォロワー):1670
- BASE(フォロワー):1770
- インスタ(フォロワー):1900
※2024年12月現在
- 人生これからどう生きていけばいい?
- この国の将来が不安…
- 有名な本だけど何が書いてあるの?
この記事はこれらのお悩みを解決します!
あなたは「人生、何を目標に生きていけばいい?」と悩んでいませんか?
近年はコロナ禍や値上げ、増税等の影響もあり、この国は間違いなく不況への道を辿っています。
将来への不安はぼんやりとあるものの、具体的に何をすればいいのかわからない、という方はたくさんいらっしゃると思います。
そんなお悩みに答えてくれる本こそが『学問のすゝめ』。
なんと、明治時代から国民に読み続けられている元祖自己啓発本とも言える名著です。
本記事では福沢諭吉の『学問のすゝめ』の概要やポイント、読んだ感想などをレビューします。
この記事を読めばあなたは、今後どのような目的を持って人生を歩んでいけばいいのかがわかります。
- 人生の目標が見つかる
- 不況を乗り越える方法がわかる
- 具体的に何をすればいいのかわかる
目次
著者のプロフィール
出典元:幕末・明治の日本の歴史辞典
まず始めに、著者である福沢諭吉氏のプロフィールを簡単にご紹介します。
福沢諭吉が活躍したのは、江戸から明治時代にかけてです。思想家、また『学問のすすめ』『西洋事情』『福翁自伝(ふくおうじでん)』などが代表作に挙げられる作家でもあります。さらに慶応義塾(けいおうぎじゅく)の創始者であり、教育者としても大きな功績を残しました。
出典元:Chiik!
福沢諭吉といえば一万円札ですが、
と思っている方が圧倒的に多いでしょう。
日本の学校教育では、新一万円札の渋沢栄一しかり、明治時代などの近代に活躍した人物についてはしっかりと学ばない傾向です。
私個人の意見としては、現代と多くの共通点がある近代史について、もう少し深く学ぶべきだと思います。
ということで、福沢諭吉の代表作『学問のすゝめ』には一体どのようなことが書かれているのか、一緒に学んでいきましょう!
本の概要まとめ
それでは早速、本の概要を簡単に紹介していきます。
ここでは重要なポイントを3つに絞って、解説していきます。
- 人間皆平等?
- 学問の目的
- 国民の手本となれ
それでは、一つずつご説明していきます。
①人間皆平等?
本書『学問のすゝめ』は、とても有名な言葉で始まります。
あなたも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず
出典元:学問のすゝめ
この言葉だけを見ると、確かに「人間はみな平等である」のような発言に取れますが、福沢が伝えたかったことはそんなことではありません。
簡単に言うと「人間は皆平等なはずなのに、貧富の差や社会的地位の差はどのように生まれるのか?」という疑問を投げかけているのです。
そしてその理由こそが『学問』であると、福沢は言いたいのです。
福沢は「賢い人と愚かな人との違いは、学ぶか学ばないかによってできる」といいます。
賢い人は難しい仕事(心を働かせる仕事)をし、愚かな人は簡単な仕事(手足を使う力仕事)をする傾向にあります。
つまり医者や学者、経営者などの心や頭を使う仕事をする人は、その分地位が重く、重要な人であるということです。
一般的に、社会的地位が高い人は自然とお金持ちになり、下から見ると到底手の届かないように見えます。
しかし、その人に学問の力があるかどうかによって違いが生じただけであり、決して天が生まれつき定めた違いではありません。
だからこそ「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」なのです。
人は生まれたときに差はなく、しっかり学問した人は豊かな人となり、学ばない人は地位の低い人になる、というのが本書の最大のメッセージです。
また福沢は『学問』という言葉についても、詳しく言及しています。
ここでいう学問というのは、ただ難しい字を知って、わかりにくい昔の文章を読み、また和歌を楽しみ、詩を作る、といったような世の中での実用性のない学問を言っているのではない。
出典元:学問のすゝめ
福沢の言う『学問』とは、例えば以下のようなものを挙げています。
- いろは四十七文字
- 手紙の言葉
- 帳簿の付け方
- そろばんの稽古
- 天秤の取り扱い方 等
明治時代の内容なので少し例は古いですが、現代で言えばビジネスメールの書き方や言葉遣い、そして簿記などでしょうか。
福沢はこれらの学問を身分の上下なくみなが身に着け、それぞれが家業を営み、個人的に独立し、国家を強くしていこうと述べています。
「外国に負けない日本を作っていこう」という明治時代ならではの背景が伝わる、メッセージ性の強い内容ですね。
②学問の目的
それでは福沢が学問を薦める理由について、もう少し深く掘り下げていきましょう。
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉を、個人単位ではなく社会に当てはめてみるとどうなるでしょうか?
福沢はここで「政府と国民は対等である」というおもしろい角度からツッコミを入れています。
明治の前、江戸時代には政府のことを「御上様」と呼び、やたらと威光をふりかざしていたと言います。
「斬り捨て御免」や「大名行列」など、政府>国民という構図があったことは誰でもご存知でしょう。
しかし福沢は「そもそも政府と国民の関係というのは、現実としては社会的地位に差はあるものの、その基本的人権に関しては全く同等である」と言います。
国民は商売をし、社会の役に立ちお金を稼ぐ。
政府は法律をつくり、悪人を罰し国民を守る。
この政府の仕事には莫大な費用がかかりますが、政府は直接的にはお金を稼げません。
そこで我々国民から「税金」を出してもらって、その財政をまかなっています。
この取り決めこそがこの国の『社会契約』であり、それぞれが責任を果たしていれば、どちらが偉いなんて話にはなりません。
このように安心して生活できるのも、政府の法律があるためだが、法律を作って人民を保護するのは、もともと政府の商売であって当然の責任である。「御恩」などと言うべきではない。
出典元:学問のすゝめ
しかしこのような話をすると、
という声が上げる人たちが一定数います。
しっかりと学問を行い、個人的に独立し、社会の役に立っている人がそのような声をあげるのは問題ありませんが、事実、そのような人は稀です。
福沢は「学問がなく食って寝るしか芸のない人間、ぬけぬけと人を騙して法律逃れをする人間」のようなバカ者は力で脅し、一時の大きな害を防ぐためにも国民の意に反する政治を行う必要がある、と言います。
つまり政府の暴力的な政治というのは、決して政府のせいだけではなく、大元の原因は無知無学な国民である、という考え方もできます。
これらの理由により、福沢は学問の目的を以下のようにまとめています。
人民がもし暴力的な政治を避けようとするならば、いますぐ学問に志して、自分の才能や人間性を高め、政府と同等の地位にのぼるようにしなければならない。
出典元:学問のすゝめ
現代でも国の政治に文句を言う人はたくさんいますが、そもそもあなたは学問を行い、個人として独立し、社会の役に立っていますか?というお話です。
福沢は時代を超えて「学問を行い、国民としての当然の責任を行いなさい」と私たちに問いかけているんですね。
③国民の手本となれ
ここまで述べてきたように「政府と国民は平等である」というのが本書の一つのテーマです。
政府が偉そうにするのは違うし、だからといって国民が偉いわけでもない。
それぞれがしっかりと責任を果たし、お互いに協力し合うことが日本全体を良くすることに繋がります。
しかし、現代でも政府による専制抑圧の気風は変わっておらず、政府が国民を下に見る伝統は依然として残っています。
では、国民がこのような気風に支配されないためには、どうすればいいのでしょうか?
この問いについて福沢は、以下のように述べています。
我が国の文明を発展させて、国の独立を維持するのは、政府の力のみで実現できることではない。
–中略–
われわれ自身の使命であって、まず自分自身から事業をはじめ、愚かな国民の手本となるだけでなく、その向かうべき方向を示さなくてはならない。
出典元:学問のすゝめ
国民の卑屈な気風を一掃することは、政府の命令によって成されるものではありません。
そこで福沢は「世の中の人に先立って、自分自身で事業を起こし、国民に手本を示す人物が必要なのだ」と述べています。
だからこそ我々(学問を志す者)が経済活動に従事し、本を書き、演説するなどして、愚かな国民(学問をしない者)の手本になりましょうよ、ということです。
このように「国民=政府より社会的地位が低い」という古い慣習から生まれた間違った概念を打ち破り、国民の権利を回復させることが、至急の要務であると福沢は言います。
あなたに役立つポイント
続いては、本書の内容を実際に役立てるポイントについてご紹介します。
ぜひ、あなたの今後の人生にお役立てください。
①読む前の課題
今、この国は確実に不況への道を辿っています。
そこで大事なのは、今後あなたがどう行動するかです。
黙って今の生活を続けるのか、一念発起して副業などを始めるのか、あるいは「不況なのは全部国のせいだ!」と開き直って何もしないのか…。
国が盛り下がっている今こそ「これから日本を盛り上げるぜよ!」という雰囲気が強かった江戸時代後期〜明治時代初期の偉人たちを例にすべきです。
この本はありがたいことに、どうすれば今後我々日本人が国を良くしていけるのかについて、約100年以上前から私たちにヒントを与えてくれています。
②読んで気づくこと
本書の最大のメッセージは「社会的格差が生まれるのは学問をしないからだよ」>ということになります。
つまり「実用的な学問を学び、事業のひとつでも起こしなさいよ」ということです。
ひとつ注意すべき点として、福沢は決して「高学歴になれ」と言っているわけではありません。
むしろ福沢は、テストでいい点を取るなどの価値のない学問には否定的です。
それよりも経済活動に従事する、本を書く、演説する、簿記を身につける、などの『実学』を習得せよと言っています。
あなたも小中高と学校に通ったなら分かると思いますが、机の上だけでの勉強は実生活にはほとんど何の役にもたちません。
「まず自分自身から事業をはじめ、愚かな国民の手本となるだけでなく、その向かうべき方向を示す」
福沢は日本をさらに活気づけようと、このような『お手本』となる国民を一人でも増やしたかったのです。
③今後の行動
あなたが本書を読んで、今後すぐに実行に移せることは以下の通りです。
- 実用性のある学問を始める
- 不況を人または国のせいにしない
- 副業もしくは自分の事業を始める
この国が不況になっているのは、全てが国や政府のせいとは言い切れません。
むしろ福沢が指摘する通り、政府は無能な国民を統制するために、仕方なく増税などの施策を実行していると考えることもできます。
もしあなたが今後の人生を豊かなものにしたい、もう国に頼ってばかりではいられない、とお考えであれば『実用性のある学問』を行い、副業でも事業でも起こしてやりましょう。
そのような考え方をできる人が一人、二人と増えていくことによって、この国は今よりもっとポジティブな気風に溢れ、少しは生活しやすい環境になってくれるのではと私は思います。
当ブログでは、これからビジネスを始めたい、挑戦していきたいと思っている方を応援しています。
ぜひ共に、いい人生を歩んでいきましょう。
まとめ
今回紹介した内容を抑えれば『学問のすゝめ』の概要をつかめます。
本記事の内容をもう一度まとめてみましょう。
- 学問の有無によって人々の地位が決まり得る
- 実生活に応用できる実用性の高い学問を志す
- 学問に志し、自分の才能や人間性を高める
- 政府と同等の地位となり、国民の手本となれ